古民家
初めてなのにどこか懐かしいヴィンテージの佇まい。
築100年以上もの歴史を持つ加賀近郊の古民家が、2007年11月、越前海岸に「料理宿やまざき」として生まれ変わりました。創業100年以上の老舗旅館のもてなしに古民家の趣が見事に融合し、2010年度には【グッドデザイン賞】を受賞。
2024年夏
食事処「利休 Rikyu」誕生。
太くたくましい丸太梁が天井を飛び交う豪著な大広間「利休 Rikyu」。
移築前のこの広間には囲炉裏があり、昔から様々な人が集い食事をいただく場でした。
北欧のアンティークチェアに座り、栗でつくられた広いテーブルの上の御馳走をゆったりとお召し上がりください。
開放感のある空間と、趣ある調度品
時を超え、場所を変えて、
続いていく喜び。
庭の松や百日紅(サルスベリ)、浴槽の中の大きな石も古民家とともに加賀近郊から移植しました。移築民家の旧所有者がお越しくださり、生まれ変わった古民家を見て涙を流して喜んでくださいました。
- いただいたお手紙 -
「道路の拡張収用のため取り壊しを迫られましたが、新たな息吹を吹き込まれて、古くて新しい料理旅館として生まれ変わったことを大変うれしく思っております。また、庭の木々も旅館の敷地内に残っており、家の佇まいとともに、涙する思いでございました」
古民家の温もりを、人の温もりと共に後世へと繋げていきたいと思います。
古民家再生を300件以上手がけている降幡廣信氏による設計
料理宿やまざき 改装オープンに寄せて
加賀近郊の古い民家が越前海岸の一隅に場所を得て、新しい歩みを始めた。北陸の風土そのままのまれな民家だったから、一般の住宅としては縁遠かった。行くところがなく、長い歴史を持った素晴らしい建物であればあるほど、さびしげな姿が哀れに映った。
あれから何年たったのだろうか。不思議な縁というしか言葉がない。料理宿やまざきのために人目につかない場所に隠されていたということだろう。今、越前海岸に立つ生まれ変わった建物には喜びが全身にあふれて、今後の幸せが確信される。千客万来「料理宿やまざき」に幸多かれ! 株式会社 降幡建築設計事務所 所長 降幡 廣信
降幡建築設計事務所のHPはこちら